
飲食店で、メニューのないお店ってあるじゃないですか。あれ、個人的にはすっごくニガテなんです。ニガテっていうか、怖い。
お任せコースで、食べ物でアレルギーやニガテな物を聞かれる、のはいいとして問題はドリンク。
『メニューはないので、お好みを言ってください』って言われるのってニガテです。特にワイン!
強調しますが嫌い、なんじゃなくてニガテです。なぜなら、とってもドキドキするから(汗)
昨日、英語のレッスンのときに『What is your favorite type of cheese?』(どういうチーズが好き?)っていう会話があったときに
この話題書こう!!って思ったんです。チーズあまり食べないので、どういうって言われても分からなくて困ったんですね。
だって、ワインも『お好みは?』って聞かれると焦っちゃいませんか?
ソムリエの癖にドキドキするのか?!って思われるかもしれませんが、、、します。
(だって、お好みって言われても料理に合わせたいし、研究したいし、選択肢みて選びたいんだもん!!)
って思うこともあるし、
(好み言って、好みじゃないのが出てくる可能性もあるから自分で選びたいんだけど、、、)
って生意気なことを思うこともあるし、
それ以前に、『好きなタイプ』って言われてもシャルドネひとつとっても個性がありすぎるし、
具体的に絞り込みすぎるとそれはお店にないかもしれないし、などと考えると余計に答えにくい。
で、これは贅沢な悩みかもしれないけど、あと、【知らないワインと出会ってもっと好きになれるかもしれないから、うまく提案して説明して欲しい】っていうのもあります。
ワインの勉強する前は
『好みなんて言われても、右も左も分からないから、何にも答えられないよ><メンドクサイからビールでいいよ!』
って内心叫んでました。
これはまた別の機会に書こうと思ってますが、『テイスティングはされますか?』のあのやり取りも
以前は恐怖の時間でした。どう振る舞っていいか分からなかったんですもの!
今となっては、香りを嗅いでブショネじゃないね、はい、オッケー、くらいさらっとで終わりですが、
【ひとくち飲んで『美味しいです』まで言うのがマナー】って本に書いてあるけどなんかかっこよくできないし、、、><と
あの工程が嫌でボトルワインを頼むのを躊躇していた時代もあったほど。
もちろん、メニューがある店が良くてない店が悪いってことが言いたいわけじゃないですよ!
ただ、裏目に出ることも多いなあ、と。実は、こんなこと散々言っておきながら自分の店でもやっていたことがあるんです。
『その方が、お客様とのコミュニケーションが沢山取れるんじゃないか』って思って。
だけど、忙しくて手が回らない時にはお待たせしてしまう場合もあるし、六本木という土地柄お客様の方がめちゃくちゃ詳しいこともあるし
メニューがない状態で待たせずに全てのお客様の好みを満たせるような接客をするのって、相当ハードルが高いことに気付きまして。
(いかんせん、私の能力じゃ無理 🙁 、と諦めたって話なんですがね><)
じゃあどうしたら良いのか?ってことなんですけど、選びやすい選択肢を投げかけられているかどうか?
ってことが大事じゃないかと思ったのです。
これ、とある海外のニュースサイトのアプリなんですが最初に登録するときに
Tell us what you like.(関心のある分野を教えてください)
って出てくるんですね。で、これ5つ選ばないと次に進めないのですが選択肢の中から選ぶから英語だったとしてもまあどうにか5つくらいなら選べる。ワインも同じで、簡単なコトバで選択肢があれば知らないことでも選びやすいんじゃないかなあ、と思ったのですよ。
これは先日飲食店で見かけた日本酒のチャートなんですけど、ワインもこういうのだとすごく頼みやすいですよね。
ただ、ワインは数が多過ぎて分類するのが難しいのですが、、、。
そうそう、お任せしかないお店がニガテな理由がもう一つ。
記憶力が悪いから説明されても横文字覚えられない!せっかく美味しいワイン出してくださっても結局右から左に聞き流してしまう><
っていうのもあるなあ、と今思いました(爆) だから、こういうのが付いてるお店がわかりやすくて個人的には好きだったりします。
(なかなかそこまで手が回らないんですけどねー><)
結局、ソムリエの仕事って【飲料を適切にお選びして喜んで頂く】ことが大事なのであれば、
ワインに全く詳しくない方が【ワインって怖い、よくわからないから嫌い】ってならないように、
選択肢を提供させて頂くことも大事なんじゃないかなあ、と思った次第でした。
個人的にはこのくらいメニューが詳しいお店、大好きです(笑)
コミュニケ−ションでいうと、こういうのがあった方が会話べたな人間にも逆に会話しやすいです。
一切の選択肢なしに聞かれちゃうよりはこういう風に図で選べる、、、とか。
これは今適当に作っただけなので、、、めっちゃ雑ですが暇があったらもっとちゃんとしたのをパワポか何かでワインの分類チャートでも作ってみますね(笑)。
とにもかくにも、メニューなしでお客様が満足している接客力の高いお店、ソムリエさんも沢山いらっしゃると思いますのでそういう方にはただただ脱帽です。
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