- あると便利なワイングッズ, 神谷 葉子
- リーデル社の新しいグラス『Syrah』のセミナー はコメントを受け付けていません

ソムリエノートを御覧の皆様、こんにちは!
突然ですが、ワインもグラスによって、香りの出方や味わいが全然違ってきますよね!
ちょうど日本でコカコーラ・グラスの発表を終えたばかりの、現リーデル当主・Maximilianさん。
リーデル社から出る新発売のグラスのワークショップ
彼の解説で、日本で開催されるのは大吟醸グラス以来だという、ワークショップの方法によりグラスとワインの相性をお勉強をさせていただきました。
※ワークショップとは→http://www.riedel.co.jp/about-riedel/why-riedel
消去法でブラインドテイスティングしていきます。
リーデルさんのグラスセミナー(水でも味が違うのが感じられたりして面白いので是非!)には何度か参加させていただいたことがあるのですが、この方法は初めてです。わくわく。(^^)
テーマはSyrah
VERITASシリーズのSyrahグラスがもうすぐ発売されるということで(10/15)、今回のテーマはSyrah。
●集中してもらうために椅子はなし
●集中してもらうためにテイスティング中の写真禁止
ということで、同じワインを形状の異なる9つのグラスに注ぎ、まず第一回戦。
「合わない」と思うものを4つ選べ、と。
1回戦
最初のこの時点で、個人的に特に合わない!と感じたのが、ネッビオーロ&新世界PN用の、金魚鉢みたいな形のグラスと、それの上を切ったような形の、オークシャルドネ用のグラスでした。
もともと美味しいワインだし決してまずくはないのだけど、なんだか他と比べて酸とタンニンが強調され、えぐみになって広がる印象で、リースリング用のグラスのほうがまだ良かった。やはりこれだけタンニンが豊かで骨格のしっかりしたワインだと、横に広がる形状でなく、お口の中でまっすぐ流れる、ある程度の「縦長さ」が欲しいのかな?と思いつつ。。。
2回戦
2回戦、残ったグラスは5つ。同じワインでヴィンテージだけ違うものがデカンタで運ばれてきました。
さて、5つのグラスに注ぎ、「合わない」と思うものを3つ選べ、と。
明らかに合わないと感じるものは一回戦で脱落しているので、このへんから少し微妙な戦いになってくるのですが、やっぱり、各グラスで違いはありますね。このワインの持っている、喜ばしい香りと果実味、しっかりしているのだけど骨格が突出しすぎず非常にエレガントな感じを上手く引き出しているのは。。。カベルネ・ボルドー用のグラスや、意外と健闘していたロゼシャンパン用グラス達に、ここでさよなら。
(ちなみにMaximilianさんによると、カベルネ・ボルドー用のグラスは一番売れているけど、Syrahには合わない、とのことでした。)
3回戦
3回戦(最終戦)、残ったグラスは2つ。さて、どっちが合いますか、と。
個人的には甲乙つけがたくて、どっちもなかなか良かったんですけど・・・強いて言えば、こっち、かな?と思うほうがオールドワールドのSyrah用のグラス、もうひとつがニューワールドのSyrah用のグラスでした。
(Maximilianさんとの写真で持っているのが、最後に残った2つのグラスです。)
このVERITASシリーズ、「iphoneのように薄型で高機能」とのことで、特許申請中の新しい技術を用いつつ、マシンメイドなのに繋ぎ目がなく30%近くも軽量だそうです。たしかに、持った感じもすごく良かったです。「iphoneみたいに曲がるよ!」って言ってグラスを曲げようとしていたMaximilianさんが、何だかおちゃめで可愛かったです。(*´ω`*)
コカコーラ用グラスの次は…?
ワインだけでなくソフトドリンクもグラスによって変わるということで、コカコーラ用グラスだけでなく、エスプレッソ用グラスなどもそのうち・・・とのことでした。リーデルさんすごいなあ。楽しみですよね!
女性は即決型?!
余談ですが、通訳の方がすごくにこやかで分かりやすくて素敵な女性で、終わったあとにお礼を申したところ、話の中で「やっぱり、決めるの、女性はみんな早いわね!」と仰っていました。なるほど、Maximilianさんの隣で通訳されているのだから、前から見ていて皆の動向が一目瞭然ですよね。「どれを脱落させるか」、やはり女性は感覚的にスパッと決めて、男性の方がロジカルにじっくり悩んで決める傾向にあるのでしょうか。ちょっぴり興味深いですね(*´∀`*)
最後にみんなで一枚。大先輩方に囲まれて、とてもお勉強になりました。貴重な機会をいただき、感謝しています。
今日も皆様に素敵なことが訪れますように。。。。乾杯!