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せっかく手にしたワイン、大切な方からいただいたワイン、、、、どんなお料理に合わせたらいいか迷ってしまうことってありませんか?
イタリアソムリエ協会では、ワインとお料理のそれぞれの特徴を見極めて、最高のマリアージュができるように教えてくれます。
その秘訣を読者のみなさんに、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
連載は20回ぐらいになるかもしれません。気長にお付き合いいただけるとうれしいです。
このメカニックがわかると、イタリア料理だけではなく、世界中のどんなお料理にもワインを合わせることができるようになります。おうちご飯で、レストランで、ワイン選びのお役に立てることを祈って。。。
でも最初に一言だけ言わせてください。
基本的には、赤ワインにはお魚は避けたほうがいいです。もちろん例外もたくさんありますけど。。
ワインの大事な成分の一つ、アルコール。。。。
アルコール分の高いワインには、どのようなお料理が合うのでしょう?
目の前にあるワインの酸味が強いかどうか、アフター(余韻)が長いかどうかは、ワインを開けてみなければわかりません。。。。でも、ラッキーなことにワインのボトルにはアルコール度数が書いてあります。もちろん、アルコール度数が同じでも、より高いと感じる、又はあまり感じないっということはあります。それは、そのワインの他の成分がどのくらいあるかによって左右されるからです。誰かと待ち合わせした時に、その人が人ごみの中で待っていると探しだすのが大変だけど、その人がポツンと一人で立っていたらすぐ探せるのと同じようなもの。。。
アルコールがとても強いものを飲んだら、どう感じるでしょう?
口から火が出そう!!! なにか水分のあるものを口にしたくなりますよね? 火を消すのには、水!そう、それなのです!アルコール度数の高いワインには、汁気をたっぷり含んだジューシーなお料理を合わせてあげてください。
イタリアの代表的なワインでアルコールが高いのは、例えば赤だったらアマローネ。それはブドウを乾燥させてから醸造するからです。アルコール度数は16%ぐらいです。
これには、ブラザートとイタリアで呼ばれる牛肉の赤ワイン煮やシチューがピッタリです。
どちらも、時間をかけて煮込んであるのでとてもジューシー。
もちろん、バローロもアルコール度数が高いワインですから、これらのお料理によく合います。忘れてはいけません! もう一つイタリアの代表的な赤ワインであるブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。フィレンツェ風のビステッカ(ステーキ)??? ジューシーじゃない!って心配になりますか? レアで焼きあげたビステッカ、噛むと中から肉汁が出て来て、ジューシーですよね? そこに上等なトスカーナの青草の香りに溢れるエキストラバージンオイルをかけてどうぞ。
最近は地球の温暖化の影響で、白ワインでもアルコール度数の高いものが増えてきました。乳清をたっぷり含んだフレッシュチーズはそんな白によく合います。身体に優しい和食だったら、お出汁をたっぷりかけて一品がよく合います。
では、次回はタンニンがしっかりしたワインには、どんなお料理が合うか、お話しいたいと思います。
どうぞお楽しみに!