- ソムリエのおすすめワイン, 加東 亜希子
- 「加東亜希子の‘GOOD SENSE WINE!’」 Vol.24 (掲載開始日2015.7.20)」 はコメントを受け付けていません

<CHANDON BRUT (シャンドン ブリュット)>
~ 夏日の昼下がりに楽しむ、軽やかスパークリング ~
今年の4月は印象的な天候が続きました。真冬のような寒さ、突然の大雪やひょう、曇天の日々。しかし、5月の足音が聞こえた途端、突然に春を飛び越え、夏にワープしたかのようなお天気となり、ゴールデンウィークには、すっかりスパークリングワインが似合う気候となりました。夏を先取りしたかのような猛暑や台風を乗り越え、いよいよ待ち遠しい夏を迎えるいま、スパークリングワインの気分も最高潮!そんなとき、さっそく手を伸ばしたのがこちらのシャンドン ブリュット。
言わずと知れたシャンパーニュの大手メゾンであるモエ・エ・シャンドンが、その英知を結集し、オーストラリアで手掛けたプレミアムなスパークリングワインです。
オーストラリア南部のヤラ ヴァレーのさまざまな標高や立地、土壌や樹齢の畑がもたらす多様なテロワールが奥行きのある、複雑な味わいを生み出しています。
葡萄は、ヴィクトリア州内のヤラ・ヴァレー、ストラスボギー、キング・ヴァレー、バッファロー・ヴァレーや南オーストラリア州のクーナワラなど、オーストラリア南部にある冷涼な地域の畑から調達されます。それぞれの畑は土壌の質に応じて様々な密度(1ヘクタール当たり2,222~5,000本)で植樹されており、平均収量は1ヘクタール当たり10~12トン。それらの厳選された畑の多くは新梢を垂直方向に誘引するVSP方式で製枝し、フェノールやタンニンの生成を最小限に抑えながら、いきいきとした酸味を保っています。
そして、非常にフレッシュでみずみずしい果実味を感じられるのもこのシャンドン ブリュットの魅力たるところ。シャルドネ60%、ピノノワール40%で構成されているのですが、醗酵の30%はマロラクティック醗酵を施しています。そのためでしょうか、温度が上がるとネクタリンのような甘い香りが奥から姿を現し、やわらかな表情を見せてくれるのです。
さらに、ブレンディングには、80種類のベースワインと1~3年熟成させたリザーブワインが使われます。こうしたこだわりと、伝統的なメトードトラディショナル製法による安定した醸造により、豊かな風味と爽快な余韻のある、フレッシュでエレガントなスパークリングワインが生まれるのです。
我が家では、お客様がお越しの際、まずはキリッと冷えたシャンドン ブリュットでおもてなしをします。そして、ほかのゲストが到着するまでのあいだ 思い思いにおしゃべりをしながらシャンドン ブリュットを手に 待ち時間をお楽しみいただきます。そして、氷のたっぷり入ったシャンパークーラーも用意し、お互いに空のグラスを気遣いつつ、フリーフローで・・・。フレッシュでエレガントなスパークリングだからこそできる、気軽なアペリティフスタイルです。
<CHANDON BRUT (シャンドン ブリュット)>
希望小売価格:2,800円(税別)
商品についてのお問い合わせ:MHDモエ ヘネシー ディアジオ株式会社
TEL 03-5217-9733