
第5回目は今までとは趣向を変えて、
ブドウ(grape)が用いられる英語表現から始めます。
ブドウ(garage)が用いられる英語表現
◇sour grapes
負け惜しみ
◇It was sour grapes on your part .
それは君の負け惜しみだ。
◆ブドウを取ろうとしたキツネが手が届かなくて取れなかったので、
あのブドウは酸っぱいと負け惜しみを言って去っていったという「イソップ物語」から。
◇through the grapevine
人づてに/噂で
◇I heard it through the grapevine.
人の噂で聞きました。
◆日本語ではブドウの木と言いますが、
英語ではgrapevine(ブドウのツル)と言います。
料理とワインとの相性・マリアージュ
ひと昔前までは白ワインはお魚と、赤ワインはお魚以外のほとんどの食べ物と
相性がいいと言われていました。
夏目漱石の門下生である内田百閒が、
「シャンパンにはおからが合う」と言った話は有名ですね!
今日では相性のよいワインは世界中のどこでも見つけることが可能ですが、
とくに酸味の強いワインは(リースリング、ソーヴィニヨン ブラン、ピノ ノワールなど)
様々な料理と相性がよいと考えられています。
とくにそのことは、イタリアのワインについて言えると思います。
大切な事は、ワインの重さ (full-bodied/medium-bodied/light-bodied)
とワインが持つ味の特性が料理との相性に重要な役割を果たしていることです。
一般的には
軽い料理(例えばカルパッチョやカプレーゼなどの前菜)には軽いワイン、
重い料理(スペアリブ、ビーフシチューなどお肉料理全般)には重いワインと言われています。
さらに、食事との相性をみる際にワインの色が役に立ちます。
色が淡くなればなるほど料理も淡い色合いものと、
またその逆も言えます。
この組み合わせは、補足的なペアリングと呼ばれています。
今月は、原則的な料理とワインの相性のお話をしましたが、
最終的には料理が主でワインは料理の味を引き立たせる補完的な役割をはたすものです。
単語帳
◇料理 dish/cuisine (名詞)
◇料理とワインの相性 Food -and-wine pairings
◇〜と相性がいい be compatible with
◇相性 compatibility (名詞)
◇複雑なもの特性 texture(名詞)
◇ワインの重さ weight (名詞)
◇前菜 appetizer (名詞)