
良質なワインとは
良質なワインとは、印象に残り、もう一度飲みたいと思わせるワインです。ワインが良質か否かは、経験を積みトレーニングを受けた専門家が作り上げた①基準に達している②かに大きく左右されます。こうした基準には1,バランス③、2,余韻、3,深み④、4,複雑⑤さが含まれています。良質なワインを構成している主な4つの要素⑥は、いずれも客観的⑦に測れるものではありません。
①バランスとは
バランスのとれたワインは、酸味⑧、甘味、タンニン、アルコールのバランスが絶妙にとれています。この4つのうちの1つの要素が突出していると、(例えば、タンニンが強い、アルコール度数が極端に高いなど)バランスの悪いワインになってしまい、飲む人に良い印象を与えないことが多いのです。
ワインの味わいを力強くする要素はタンニンと酸味です。この2つの要素はワインを口に含んだ⑨ときにワインを、よりしっかりとした⑩、力強く感じるものにします。ワインの味わいを柔らかく、ソフトにする要素はアルコールと糖分⑪です。ワインのバランスは、力強い味わいとソフトな味わいの相互関係⑫によって出来ています。このことが、ワインのバランス決める重要な指針となります。
②余韻とは
ワインの余韻には、後味⑬と持続性⑭が含まれています。後味とは、ワインを舌全体で味わい、飲んだあとに口の中に残ったワインの印象を表現する言葉です。持続性とは、その後味が口の中で残ったときの印象の長さを表現する言葉です。一般的にはアルコール度数が高く、タンニンが強すぎると余韻は短くなってしまいますが、良質なワインには、確かに長い余韻があります。
③深みとは
ワインにおける深みとは、主観的⑮であって、測定は不可能⑯です。ワインに深みがあると表現するときには、味が平面的⑰ではなく、多面的⑱です。平面的なワインは、良質なワインとは言い難いです。
続きは次回にお伝えします。
お楽しみに☆
<h2 class=”midasi02″>単語帳</h2>
①経験を積みトレーニングを受けた専門家experienced,trained expert
②基準に達している something measures up to
③バランス(名詞)balance
④深み(名詞)depth
⑤複雑さ(名詞)complexity
⑥要素(名詞)element
⑦客観的に(形容詞)objectively
⑧酸味(名詞)acidity
⑨口に含む(動詞)sip
⑩しっかりとした(形容詞)firm
⑪糖分(名詞)sugar
⑫相互関係(名詞)interrelationship
⑬後味(名詞)aftertaste
⑭持続性(名詞)length
⑮主観的な(形容詞)subjective
⑯測定が不可能な(形容詞)unmeasurable
⑰平面的な(形容詞)flat
⑱多面的な(形容詞)multiple