ワインのおともに観る映画 「架空OL日記」

昔も今も変わらない、いちOLの日常。

2月28日公開の映画「架空OL日記」をご紹介いたします。

この作品の原作となったのは、2006年から3年の間、ブログ上で匿名で綴られていた日記。この日記が書籍化されるにあたり、じつは男性の芸人 バカリズムさんが書いていたことを発表され、タイトルを「架空OL日記」として小学館文庫より発売されました。

2017年日本テレビ系での連続ドラマ化に続き、今年とうとう映画になりました。
(連続ドラマは、huluにて全話配信中)

といっても、あの独特の空気感はそのまま。映画だからと言って大事件が起こるわけでもなく、共演者や監督もドラマ化の時とは変わらないメンバーそのままに、映画の中でも、みさと銀行に勤めるOL「私」の日常を描いています。

ドラマ版と変わらないものには、オープニング曲をTOWA TEIさんの「Love Forever」、主題歌を吉澤嘉代子さんの「月曜日戦争」といった音楽。おなじ曲がおなじように流れ、あの、「架空OL日記」の始まりと終わりを感じさせます。

みさと銀行に勤める「私」。 朝の目覚ましから始まり、満員の通勤電車に乗り、駅から勤務先への道のり。更衣室での同期や先輩との何気ない会話や、上司本人にわからないように付ける「あだ名」など、元OLの私にとってもかなりデジャヴを感じます。

たとえばこんなシーン。

勤務先の最寄り駅で新しいイタリアンの店を発見。仕事が早く終わったので、更衣室でいつも一緒の仲良しメンバーで行ってみることに。お食事のオーダーは皆でシェアすることを前提に、いくつかオーダーするけれど、一方で飲み物は、白ワインだったり、ノンアルコールだったりとそれぞれの好みが反映されるため、ばらばら。そのお店の味や雰囲気など、まるでミシュランの調査員になったかのような気分で瞬時にジャッジして、次もまた来るかどうかをみんなでディスカッション。こんな流れもよくあることではないでしょうか。

私でしたら、このように初めて訪れるイタリアンレストランでは、グラスワインの白をオーダーすることにしています。そのお店のワインに対する好みや、使っているグラスの種類などでほんの一部ですが、傾向のようなものが理解できるのです。(本来なら好みはスパークリングなのですが、スプマンテで失敗すると金額的にも気持ち的にもダメージが大きくなってしまいますので、そのあとの食事にも影響を与えてしまいます。そのため、初めてのお店での最初の一杯ではあえて避けています。)

 

主演を務めるのは、原作と脚本もつとめたバカリズムさんご本人。撮影が始まって初めのころは、銀行員の制服を着てOLの役をすることに違和感があったようですが、撮影が進み、終わるころには、私服に着替えて撮影所を後にしようとすると、共演の女優さんたちから違和感を感じられるようになったのだとか。制服に着替えると仕事スイッチが入るのと同じような感覚かもしれませんね。

お笑い要素は一切なし。昔も今も変わることのない、普遍的ないちOLの日常をご覧くださいませ。

架空OL日記

この記事の著者

加東亜希子

加東亜希子

●食空間プロデューサー。日本ソムリエ協会ワインエキスパート。サーブルドール騎士団オフィシエ・サブラー。コマンドリー・ド・ボルドー。
自身のライフスタイルセンスを生かし、女性誌公式ブログも執筆。共著「ワイン女子 101 人」

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