ワインのおともに観る映画  「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」

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太宰治の絶筆作品を映画化。終戦直後を舞台にしたラブ・コメディー!

2月14日公開の映画「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」をご紹介いたします。

 

昭和を代表する文豪 太宰治の絶筆作品でありながら未完となってしまった遺作短編小説を映画化した作品です。

 

終戦から3年後、復興へと向かうニッポンが舞台。

文芸誌編集長の田島は、疎開先に残したままの妻と娘を迎えに行きたいと望んでいるのですが、東京にははからずも複数の愛人がいるため呼び寄せることが出来ずにいる状態に悩んでいます。そこで友人に相談したところ得られた名案に乗ることに。それは、偽の本妻を仕立て上げ、複数いる愛人らに妻を連れてつぎつぎと別れを告げに行くことを決意するのです。そこで偽の妻役として白羽の矢が立ったのが、闇市で出会った美人だが声までガサツなキヌ子という女性。

二人が協力し合って、この作戦を順調に進めていき、このままうまくいくのかと思ったころに、次々と事件が起こります。妻と娘との突然の再会、そこで衝撃の事実が判明。さらに、謎の占い師との出会いが、彼らの運命の歯車を激しく狂わせていくのです…!

 

主人公は、女に言い寄られても拒むことが出来ずそのやさしさから複数の愛人を抱えてしまった気弱な男 田島を大泉洋さんが演じています。

偽の美人妻、キヌ子役を演じる小池栄子さんは、2015年ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出により舞台化された今作品でも演じた役に再挑戦。ガラガラのダミ声に、男勝りの力持ち、金にがめつく闇市で女一人力強く生き抜いている絶世の美女 キヌ子役を、自らの当たり役として(たしかに!)完ぺきに演じています。この作品の演技で来年の日本アカデミー賞を受賞して欲しいと心から願うほど!

 

田島が悩みを打ち明ける友人であり、のちに彼に秘密を抱えてしまう文士 漆山に松重豊、別れを言いに行く愛人たちに、緒川たまき、水川あさみ、橋本愛、疎開先にいる田島の妻に木村多江といった豪華出演陣が揃い踏み。

さらに、濱田岳、戸田恵子、犬山イヌコといった実力派俳優も加わって磐石の布陣。

 

これらの役者たちを束ねる監督は、「八日目の蟬」の成島出。約70年前も前に書かれた太宰治の未完の遺作を、人生喜劇映画として、テンポ良くコミカルに描き出しています。

 

予告編、キャスト、あらすじを読んでなお、観る前から面白くないわけないでしょう!と期待が高まる映画。その期待を決して裏切ることのない、大爆笑からの大どんでん返し、しまいに大号泣の作品です!

この映画の舞台となった1948年。ボルドーワイン5大シャトーとしてあまりにも有名なシャトー・ムートン・ロートシルトからは、画家のマリー・ローランサンが担当したアートラベルが発売されておりました。描かれているのは、酒の女神 バッカス。若きふたりの巫女を幻想的なタッチで表現している美しいワインボトルです。

 

http://good-bye-movie.jp/

この記事の著者

加東亜希子

加東亜希子

●食空間プロデューサー。日本ソムリエ協会ワインエキスパート。サーブルドール騎士団オフィシエ・サブラー。コマンドリー・ド・ボルドー。
自身のライフスタイルセンスを生かし、女性誌公式ブログも執筆。共著「ワイン女子 101 人」

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