ワインのおともに観る映画:ジュディ 虹の彼方に」

本年度米アカデミー賞主演女優賞受賞 レネー・ゼルヴィガーの熱唱を観よ!

3月6日公開の映画「ジュディ 虹の彼方に」をご紹介いたします。

 

マスコミ試写会場は連日超満員。さらにこの日は、アカデミー賞主演女優賞受賞のニュースが届いたばかりとあって、さらに熱気が高まっていました。

 

この映画のモデルとなった歌手で女優のジュディ・ガーランド。1922年生まれの彼女が17歳の時出演した映画「オズの魔法使い」のドロシー役で一躍スターダムにのし上がり、大成功をおさめます。一方、プライベートでは、結婚と離婚を繰り返し、5人の夫のもと3人の子宝に恵まれました。

 

しかし、この映画で描かれる晩年の彼女は破産しており住む家もなく、子供たちは元夫らに預けているという状況。ふたたび子供たちと暮らすため、彼女はロンドンでのロングラン公演を決意するのです。

しかし、子役時代から薬漬けで精神は不安定。体調も優れない中、ステージ上でも波が激しく、出来が悪いとますます不安定になる・・・という悪循環に陥ってしまう日々を過ごします。そんななか、果たして彼女は、無事千秋楽を迎え子供たちを迎えに戻ることは出来るのでしょうか…。

 

幼少期の過度な食事制限により、大人になっても殆ど何も食べられなかったジュディが、ロンドン公演を通して世話係だったロザリンに誘われ、ピンクのバラがあしらわれたかわいらしいホールケーキをゆっくりと口に運ぶのです。そして、その姿を見届けた皆と穏やかにシャンパンで乾杯をするのです。

当時の主流は、クープ型と呼ばれる浅いシャンパングラス。細かなカットワークと金彩の美しいグラスに注がれ金色に光り輝くシャンパンが、彼女の未来が明るく照らしているように見える、心和む瞬間を切り取った印象に残るシーンでした。

 

映画で描かれたロンドン公演は、彼女が亡くなる半年前に行われたもので、今でも伝説と語り継がれています。まさに命を燃やし尽くしたと言われる起死回生を賭けたステージ。

ジュディ・ガーランドと同じ年齢でこの役に出会い、魂のこもった気迫の演技で、見事今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞したレネー・ゼルヴィガーが、全曲自らの声で見事に歌い上げました。

しかも、彼女の当時の心情も併せ持った完璧さで!

「オズの魔法使い」の劇中歌であり、この映画のラストを飾る彼女の代表曲「オーバー・ザ・レインボー(邦題:虹の彼方に)」は現在でも歌い継がれている名曲です。

 

この映画が初上映されたトロント映画祭では、永遠かのように続き、彼女がもう充分と言うまで止むことのなかったスタンディングオベーションが新たな伝説となり、こんにちの彼女のオスカー受賞を導いたのです。

アカデミー賞授賞式では、レニー・ゼルヴィガーが受賞の際オスカー像を手にし、これを手にできなかった彼女のレガシーに捧げたい。と語ったのが印象的でした。

 

 

僅か47年の波乱に満ちた生涯を送ったジュディ・ガーランドの人生。奇跡が起きた感動のステージの臨場感を、是非スクリーンにてご覧くださいませ!

 

https://gaga.ne.jp/judy/

 

 

 

この記事の著者

加東亜希子

加東亜希子

●食空間プロデューサー。日本ソムリエ協会ワインエキスパート。サーブルドール騎士団オフィシエ・サブラー。コマンドリー・ド・ボルドー。
自身のライフスタイルセンスを生かし、女性誌公式ブログも執筆。共著「ワイン女子 101 人」

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