
滋賀県にもワイナリーがあるってご存知でしたか?
琵琶湖ワイナリーとヒトミワイナリーの2カ所。
どちらも、琵琶湖の南東に位置しています。
今回は琵琶湖ワイナリーに行ってきたレポートをご報告。
門の前から広がる葡萄畑。ワイナリーの周囲はぐるりと畑に囲まれていました。
昭和24年からあるワイナリーだそう!
琵琶湖ワイナリーを私が知ったのは、3、4年前に比叡山に観光に行った際にお土産売り場に【琵琶湖ワイン】なる名前のミニチュアボトルがあったのを購入したのがきっかけ。味は正直あまり覚えてません(笑)
日本にあるワイナリーのワインは、農家さんから葡萄を買っているケースと自社の葡萄を使っているケースがありますが、どちらがイイ、美味しいというのはまた別のお話。こちらの琵琶湖ワイナリーさんでは自社農園の葡萄を使われているそうです。売店には試飲できるアイテムがあれこれ。
印象に残ったのは白ワインだとレッドミルレンニューム。
爽やかな酸味と、しっかり強い香り、ちょっとナイアガラなどと似ているようで
酸味の爽やかさが全然違って。甘口ワインが好きな女子なら絶対好きそうな味。
リースリングやセミヨン、シャルドネなども作っているそう。
浅柄野というブランドのワイン、どれも美味しくて何を買うか悩みました。
あと、シャトー・コート・ド・ビワという銘柄。名前からしてそうだろうけど
味の方向性もボルドーっぽく作られていて、日本のワインらしい個性もありつつ
カベルネがいい風味を出していて…。不思議だなあと思ったら、琵琶湖を渡る涼しい風と山に抱かれた地形がヨーロッパの自然に似ていて、欧州系高級種が適しているそうなんですね。昼夜の温暖差が激しくて、日照量も豊富。除草剤を使わない徹底した有機農法で作られているそうです。
日本ワインらしくベリーA100%のものも樽あり、なし、どちらも美味しいなあ〜と思ったり。ヤマ・ソーヴィニヨンのも美味しかった…ってどれも美味しいんです(笑)
失礼ながらお土産用に売られていたミニチュアボトルよりはちゃんとフルボトルで売っているものの方が圧倒的に美味しかったデス。
ワイン用の葡萄だけではなく、生食用の葡萄も販売されているそうでちょうどたわわに実った葡萄が周囲には沢山!!
サニールージュとデラウェアの時期だったので、試食させて頂きつつ購入。
とても甘くて美味しかったのでお土産にしましたが、友人の子供があっ!という間に一房完食していました。とれたての葡萄はやはり別格ですね。
時期によって収穫の時期は変わそうです。7月後半〜9月くらいまではその時に1番美味しい葡萄があるそうなので、葡萄が食べられる時期に行くのがオススメかもしれません。
なんといっても琵琶湖ワイナリーさんで今回一番びっくりしたのはマスカットベリーA。
こちらのマスカットベリーAの大きな樹は、何と半分をジベレリン処理して半分を処理しないでいるそうなんです!!
画像、手前が処理してないもの、奥の色の濃いものが処理してあるものです。
※ジベレリン処理とはぶどうの花を植物ホルモンの液につけることによって受粉しなくても実がつくようになる作業です。ジベレリン処理をすると種無しぶどうが出来ます。食用にはいいのですが、ワイン醸造においては種は重要な風味となるので、ワイン用の葡萄はその処理を行わないということです。
こちらがジベレリン処理あり。
こちらがジベレリン処理なし。
上の画像の食用の種無しを頂いたのでありがたく頂きました!!
デラウエアなどに比べると甘さは劣る感じでした。渋味は強くないけどちょっと酸味が強いというか。
そして、挿し木したベリーAの若木になっている葡萄もあったので思わず「食べてみていいですか?!」とお願いしてしまいました。酸っぱくて美味しくないと言われたのですが、確かにものすごく酸っぱかった!!
ワイン用に適した葡萄になるためには5年以上かかると聞きますが、若いうちの葡萄と成木との違いがよー分かりました。
葡萄の成長による違い、生食用との違いなどこの時期にしかできない貴重な体験ができて嬉しかったです。
生食用の美味しい葡萄が必ずしもワイン用の葡萄に適さないのって本当に面白いなあと改めて思いました。
ぶどうの下でバーベキューもできるそうです。
ワイナリーの方たちもとっても親切で暖かい雰囲気のワイナリーでした。
葡萄がなってる時期にいくのが特にオススメです!
住所 滋賀県栗東市荒張1507-1
電話番号 077-558-1406
地図
え?!こんな何もない場所にあるの?!と若干不安になるくらい目印もありませんが、細い道を進むと工場が見えてくると思います。