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アペリティフ365のイベント初日の夜に開かれたボジョレーのイベントのお手伝いもさせて頂きました 🙂
ずらりと並ぶボジョレーワイン。
ここでちょっと、ボジョレ−ワインについておさらいです。
•ボジョレーの位置
ブルゴーニュ地方の1番南。
•品種
ガメイ この地域独特の花崗岩の土壌がガメイの栽培に最適であり品種の良さを引き出せると言われています。
ヌーボー独特の風味は炭酸ガスを使うマセラシオンカルボニックという醸造から生み出されています。
•種類
1、ボジョレー(ボージョレ)Beaujolais 1番生産量が多い。
2、ボジョレー シュペリュール Beaujolais superieur
3、ボジョレー ヴィラージュ Beaujolais Villages 畑は38の村に広がり生産量の25%を占める。
4、クリュ (デュ) ボジョレーCrus du Beaujolais
数字が大きくなる程格上になります。
11月の第三木曜日に解禁(2014年は11月21日)になるボジョレーヌーヴォーが有名ですが、
ボジョレー以外の地域でも新酒は飲まれておりそれらはプリムールと呼ばれています。
早飲みのイメージが強いかもしれないボジョレーですが、
クリュボジョレーは、何年か熟成させた方が美味しいものが多いそうなんですね。
しかも、収穫の翌年を待たないとクリュワインは味わえないんです。
イースターの時期に味わうのがクリュボジョレーの楽しみなんですね。
クリュボジョレーは、10個の村で造られているAOCです。
Chenas(シェナ)名前の由来はシェーヌ(樫の木)ルイ13世のお気に入りのワインだった。長熟タイプ。花の香りと樽香。ローストビーフやチーズと合う。14度くらいが適温。
Moulin a Vent(ムーラン ナ ヴァン) 風車(ムーラン)に由来。濃いルビー、アイリス、枯れたバラ、スパイス、長熟タイプ。14度。ステーキ、ラム、チーズ。
Cbiroubles(シルーブル) 海抜400mと1番標高が高い。ソフト、エレガント。シャクヤク、すずらん、すみれなどの花の香り。繊細でフルーティー。12度くらい。ハム、ソーセージなど豚肉。
Julienas(ジュリエナ) 花のような香り、濃いルビ−色、若くても熟成させても美味しい。13度、鶏の赤ワイン煮込み、トンカツなど。
Saint Amour(サン タムール)愛の聖人という名前。もっとも最北に位置。ガメイの果実実がしっかり。キルシュやスパイス、モクセイの香り。13度。チキンや鴨の山椒焼き、レバーの焼き鳥に合う。
Brouilly(ブルイィ)1300haとクリュワイン一の広さを誇る。ブルイィ山の麓にあり、深いルビー色、赤い果実、プラム、桃の香りなど芳香を放つ。最も南に位置し、もっとも軽やか。12度くらいが適温。焼き肉など肉に合う。
Cote de Brouilly(コート ド ブルイィ)緋色、生のぶどうやアイリスの香り。熟成するとエレガント。13度くらい、ハム、ソーセージ、肉じゃが。
Morgon(モルゴン)肉付きがよく、豊満。深みのあるガーネット、さくらんぼ、桃、プラム。13度。モツやスペアリブに合う。
Regnie(レニエ)1番新しい歴史。サクランボ色で紫が少し入っている。グロゼイユ、黒いイチゴ、木いちごなどの香り。12度、テリーヌ、パテ、シチュー。
Fleurie(フルーリー)花が咲き誇る土地。ビロードのようなのどごし。アイリス、すみれ、枯れたバラ、桃、カシスなどフルーティ。
13度、チキングラタン、クリーム系パスタ
ボジョレーヌーボー以外のボジョレーってあまり飲む機会がないかもしれません。
(お恥ずかしながら私も、あまり飲んだ事がなかったです)
しかし、ひとことでいうとヌーボーと全く別物!!!
フルーリーの華やかさ、サンタムールの重厚感、シェナとジュリエナの万人ウケするモテモテ感。
ヌーボーとは全く違うしっかりした味わい、個性の違い、美味しさに驚きました!
ちなみに、白もありそれはシャルドネです♪
これだけの数のボジョレを飲める機会ってそうそうないので、お手伝い名乗り出て良かったー(笑)
個人的にはモルゴンのこれが1番美味しかったです。
春に飲む春ボジョレー。いろいろ発見があり楽しかったです!
どんなワインでも人との出会いでもそうですが、先入観で出会いを逃してしまうのって
もったいないですよね。改めてそう反省しました。
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