- 鈴木 亮平
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ボジョレーの豆知識その1の続きです。
【ボジョレー地区の表記について】
※細かい内容は割愛します
ボジョレー地区は96ヵ村で構成されている。
この広域で造られればボジョレー表記となり、
その中の96ヵ村中48ヵ村はヴィラージュ表記ができる
96ヵ村中10ヵ村のみクリュ・ボジョレー(優良指定10ヵ村)と表記できる
地図で見ると分かりやすいですね。
灰色がクリュ・ボジョレーです。
そこをもうちょっと詳しく見てみるとこんな感じです。
【通常のボジョレーワインとヌーヴォーワインには表記の違いがあるので注意!】
日本ではワインをあまり飲まない人には馴染みがないですが、
ボジョレーでは通常の赤ワインも生産しています。
通常は先に述べたように、
1.ボジョレー表記
2.ボジョレー・ヴィラージュ表記
3村名表記(クリュ・ボジョレーの各10ヵ村を表記)
となっていき、1→3になるほど値段が高くなります。
ヌーヴォーは、
1.ボジョレー表記
2.ボジョレー・ヴィラージュ表記
の2つのみ3.村名表記のクリュ・ボジョレーも2を表記しなければならない。
【地区をもうちょっと分かりやすく日本で置き換えてみる】
1.ボジョレー表記→東京都内で生産された新酒
2.ボジョレー・ヴィラージュ表記→23区内で生産された新酒
3村名表記(クリュ・ボジョレーの各10ヵ村を表記)→銀座、青山、六本木、麻布、丸の内などで生産された新酒
銀座にも色々なレストランがあるのと同じで、同じ村でもたくさんの生産者が居ますので、それぞれ造り方が違えば味も違いますね。
ですからランクが上がれば高くなるのは当然ですよね。
【今年当店が入荷しているこだわりの生産者】
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2015/ジュイヤール・ヴォルコヴィッキ家吟醸
(サンタムール村のル・シャピートル畑産)
クリュ・ボジョレー(優良指定10ヶ村)に指定されるサンタムール村産
→村の丘の頂上に広がるル・シャピートルと言う小さな畑産
樹齢が60歳以上の古木のみから造られます。
→樹齢が古いほど地中深くに根を張るので色々な栄養分を吸い上げ味も複雑になっていく
年産3000本のみ
→小さな畑でのみ、自社栽培のブドウのみ使用、
本物無垢の15Lオーク樽
→よく見かける樽は化粧樽なのでコーティングされていますが、
ブルゴーニュ特級畑産のワインの熟成に使用されるヴォージュ山のオークを特別に使用。
このようにワインのシミがハッキリと見えます。
ボトルとは一味違います。
※過去の画像です。
フランス国内でも飲めず、日本にだけ輸出
→輸入会社シュヴァリエの為だけのオーダーメイド。
それもその筈、輸入業者の社長さんが
「他にはないヌーヴォーを造りたい」ということでオーダーメイドしている特別品の為、
株式会社シュヴァリエにしかにしか卸していません。
1樽120,000(税別)の高級品です。
今年は1本1,380円のヌーヴォーと1杯1,380円のヌーヴォーどちらが飲みたいですか?
【去年の風景】
去年はジュリエナ村産の15Lオーク樽を入荷しました。今年のよりワンランク下です。
クリュ・ボジョレーなので、ボジョレー・ヴィラージュ表記の筈ですが、敢えてランクを下げてボジョレー表記にしてます。その方が税金が安いそうです。
ここに面白い話が載ってます。
同じワインです。
http://item.rakuten.co.jp/katsuda/c/0000000436/
今年は11/19(木) 0:00に味わえます。
樽出しのボジョレー・ヌーヴォー。
ちゃんと一杯ずつ温度を落としてご用意します。
(輸入元
株式会社シュヴァリエ
生産者
ジュイヤール・ヴォルコヴィッキ家)