アルザスワインの品種と特徴について

こんにちは。フランス、アルザス在住のCOQUELICOTです。
フランス東部に位置するアルザス地方はワインでも有名な地域です。特に白ワインで有名で
すが、日本食にも合うと言われています。

そんなアルザスワインの特徴でもあるセパージュ(ぶどう品種)についてアルザスワインのプロモーション活動、主に広報活動を行っているアルザスワイン委員会CIVA(Conseil Interprofessionnel des Vins d’Alsace) のパンフレットやサイトや個人的体験を元にご紹介したいと思います。

●アルザスワインは単独品種が主。


アルザスワインの特徴として、通常アルザスではボルドーのように混醸せず、単独品種でワ
インを造るのが一般的です。各品種によって味の性格が出るアルザスワインの品種について
お話していきたいと思います。

◆アルザスワイン ぶどう品種

アルザスワインに使われる主な7品種:ピノ・ブラン、シルヴァネール、リースリング、ミ
ュスカ、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール。このうちグランクリュはリースリング、ミ
ュスカ、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネールの生産が認められています。(一部例外アリ
。)

ピノ・ブラン
ライトでデリケート、なめらかな飲み心地です。毎日の食事の彩りに最適と言われています

軽く繊細なワインなので、あらゆる貝類(カキ、アサリなど)に合い、魚やハム・ソーセー
ジ類にも合います。貝類や魚に合うということは、日本食にも合わせやすく、すっきり辛口
で飲みやすく、個人的には食事の合わせやすいアルザスワインとしてお勧めです。

シルヴァネール

喉を潤すのに最適なフレッシュでライトな飲み心地です。デリケートなフルーテイ―さがあ
り、しっかりした料理をライトに感じさせてくれるので、料理に合わせやすい白ワインです
。通常のグランクリュはこの品種は入っていないのですが、唯一Mittelbergheim村の
Zotzenbergだけシルヴァネのグランクリュが認められています。(その代りミュスカのグラ
ンクリュは認められていない。)
また、アルザスで有名なスパークリングワイン、クレマン・ダルザス(下記参照)のベースワ
インの醸造に多く使われます。
アルザスではその飲みやすさから、「スルスル(ごくごく)飲めるワイン。」として夏のワイ
ンとも言われています。

リースリング



アルザスワインで代表的なのはこのリースリングでしょう。
エレガントで繊細、フレッシュな味わいです。特別な食卓にも最適ですし繊細で手の込んだ
一皿の味わいを引き立ててくれる、そんなワインとも言われています。
また、繊細な果実 レモン、グレープフルーツ、などの柑橘系、そして モモ、洋ナシ、フ
ルーツコンポートなどの香がします。味は辛口で、爽やかな味わいを最初から最後まで感じ
ることができます。味わいに厚みがあり、長期熟成をしないで早めに飲むイメージもあるア
ルザスワインなのですが、実は長期熟成向きのワインで、数十年の瓶熟成でさらに良いもの
となると言われています。。
アルザスのリースリングは、やはりアルザス料理と良く合いますが、それだけではなく魚、
貝類(ホタテ貝)、甲殻類とも抜群で、鶏肉、白身の肉や山羊のチーズとの相性も良いです
。そういう意味ではこちらも日本食に合いそうですよね。

ミュスカ

ミュスカと聞いてもピンとこないかもしれませんが、日本語で言うマスカットのことです。
アルザスでは二種類のミュスカが栽培されています。また、アルザスのミュスカの特徴とし
辛口で、他の地域の甘口のミュスカとはスタイルが異なり、とても香り豊かで、新鮮なマス
カットの果実の香りがするワインです。すぐれたフルーテイ―さとデリケートな味わいがア
ペリテイフにも最適と言われています。
香りが甘くフルーテイ―で、飲み口は辛口なため、私はワインをプレゼントするときに辛口
か甘口で迷った時には香は甘く、でも辛口のこのワインを選ぶことが多いです。
アルザスのミュスカは辛口なので、白アスパラガスともとてもよく合います。そういう意味
では春のワインと言えるでしょう。日本料理では調理したあるいは生野菜をベースにした軽
い料理(蒸したものや、ベジタリアン料理)を引き立てます。

ピノ・グリ

外観はきれいな黄金色、あるいは琥珀色をしています。それほど強烈な香りではないですが
、とても複雑な香りがし、スモーキーな香がします。さらに下草、焼いた若枝、コケ、キノ
コ、ドライフルーツ、アプリコット、ハチミツ、など様々な香りがするのが特徴です。
力強くまろやかで、高貴な味わいです。、なめらかな飲み心地が風味豊かな豊かな料理とよ
く合います。赤ワイン向けに用意された料理とも相性も良いので、ジビエ料理、牛肉、豚肉
、鶏肉、特に強い風味のソースを使用したロースト、腎臓、リゾット、キノコ類、穀類など
と合わせることができ、秋の料理と合うワインかと思います。
甘口が好きです、とワイナリーに伝えると、ピノ・グリあたりからテイステイングをさせて
もらえるのですが、せっかくでしたら、辛口も試してみると良いかもしれません。一度甘口

を飲んでしまうと、辛口のテイステイングをさせてくれないワイナリーも多々あります。(
アルザスワインのテイステイングの仕方があるので、それは又改めて…。)

ゲヴルツトラミネール

ゲヴルツトラミネールは、ドイツ語で「香辛料」を意味するくらいその香に特徴があります
。香りはロピカルフルーツ系(ライチ、パッションフルーツ、パイナップル、マンゴーなど
)、花(特にバラ)、かんきつ類(オレンジの果皮)、スパイス(パン・デピス、ペパーミ
ント、丁子、コショウ)などリッチな香りが特徴です。
ゲヴルツトラミネールは、風味の強い料理や、アルザス産で有名なマンステールという強い
ウオッシュタイプのチーズ、フォワグラや、香りの強いスパイスやハーブ類と合います。さ
らにエスニック料理やアジア料理と合うと言われているので、味の濃い日本食とも合います
。 個人的には日本のカレーや豚キムチなんかにも合うなと思っています。
ライチの香りやはちみつの香がするので、梅酒など甘口のお酒が好きな方にお勧めなワイン
です。ワイナリーさんの中ではバラの香りが強い、フローラルなものやライチの香の強いフ
ルーテイなものは女性的なイメージですし、逆に辛口に仕上げているゲヴェルツラミネール
もあり、こちらはどちらかと言うと胡椒の香辛料の香りが強く、男性的なイメージがします

いかがでしたでしょうか?
アルザスワインという名前を知っている方も少なくないと思いますが、実アルザスは品種の
違い、テロワール(土壌)、そしてヴィンテージ…それだけではなく品種も味もワイナリーに
よっても異なり、日本に入ってくるものはそのほんの一部でしかありません。

まだまだ認知度の低いアルザスワインかもしれませんが、アルザスの白ワインだと日本食に
も合わせやすいものが多くあり、意外と飲みやすく、男性にも女性にも好まれるワインだと
思います。


これからアルザスのワイン街道の村のワイナリーを周る旅を皆さんにお送りしながら、更に
アルザスワインへの知識を高めていきます。各ワイナリーにも特徴があり、各村でみつける
グランクリュの味の違いなど、更に是非に楽しんで頂ければと思います。

この記事の著者

Coquelicot 

元フランスのワイン展示会運営会社勤務。
『全日本ソムリエ連盟』ソムリエ資格、チーズコーデイネーター、利酒師の資格を持ち、
フランス、アルザスワイナリー巡りを趣味にしています。
インスタではワインだけではないアルザス情報をお送り中。
https://www.instagram.com/coquelicots00/

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