ワインの味わい 辛口ワインてどんな味?

気がつけば2015年。

遅筆ぶりを反省しています話飲亭です。

 

12月は1年で1番お酒が売れる時期なので気ぜわしい日々を過ごしてました。

普段からお酒を飲みつけた方はもちろんなのですが

普段全くお酒を召し上がられない方の利用も増えます。

年末年始のご挨拶などの贈答需要も旺盛ですし、

数々のイベントでの利用もあります。

今年、あらためて真剣に考えさせられたある質問について今日は書きたいと思います。

 

「ワインの辛口ってどんな味ですか?」

この時期に来られるお客様には、普段全くお酒を口にされない方が増えます。

日頃なかなか会えない人をもてなすために買いに来られるケースも多々あります。

そんな方にとってワイン選びは難儀を極めます。

「甘いワイン」

ならなんとなく想像できます。

甘口の清涼飲料水やお菓子、果実類を想像すればすむからです。

でも辛口となると勝手が違います。

カレーのようにスパイスが入ってるわけでもなさそうだし、

酸っぱいとか苦いとかならまだしも

えぐみがあったり、飲みにくいものだったらどうしよう?

なにより

もてなす人の口に合わなかったらどうしよう?

となるわけです。

 

味わいを伝えることほど難しいことはありません。

例えば視覚的なもの。

色だったら簡単です。

このワインは赤い色をしている、ピンク=ロゼ色をしていると言えば

はじめてワインを見た人でもわかってもらえます。

でも味わいはそう簡単にはいきません。

なぜでしょう?

 

ワインが赤い理由を考えると簡単に理解できます。

赤ワインが赤いのは物理的、化学的理由ももちろんありますが

普段から赤という色合いが幅広くシェアされているからです。

別の人に本当のところ、違う色に見えてるかもしれないのですが、

これは赤だよ!

とお互いの認識を確認しあって人は生きています。

でも

例えば豚肉と牛肉の味わいの違いとか

うどんとそばの味の違いとか

もっと極端に言えば

ごはんとうどんの味の違いとか

私たちは毎日味わっているにもかかわらずこれらを認識し、表現し、お互い確認しあうことはありません。

 

ワインで言うと

酸っぱいワインは苦手という方によくお会いいたしますが

よくよく話を伺うと

ただたんに自分の好みに合わなかったということを漠然と表現されてることが多いように感じました。

過熟したメルロを使った重く、つよい樽の影響にあるワインを

「酸っぱかった。」

と言われたこともあります。

その方の舌が肥えていないのかというとそういうこともなく、

高級ワインを日常的に消費されてる方で、

ガレージワインの隠れた逸品を直感で見抜いて購入される方でした。

 

ワインのことがもっと知りたい。

という方によくお会いします。

今回の文章はそんな方々に読んでほしくて書いています。

勉強すべきことはたくさんありますが

今目の前にあるワインに限らず、あらゆる食べ物、飲み物がいったいどんな味なのか?

どう感じるのか?

薄い、濃い、辛い、酸っぱい、甘い、苦い…など

ご一緒されてる方と話題にしてみてください。

同じワインに対して酸っぱいという方と甘いという方が現れたりします。

なんでそうなるんだろう?

そう考えることが

じつはワインの勉強

特にテイスティングを学ぶ上で基本であり、土台になると考えています。

甘い辛い酸っぱい苦い渋い旨い

ワインの味わいには何処まで行ってもこの6つしかないのです。

 

こんな文書を書いてますが、只今うまみと格闘中です。

甘みと区別ができません。

あの世界は奥が深いです。

10943306_1029952137031939_2146175456_n

エゴン ミューラー シャルツホフベルガー カビネット06

今回のワインは飲んだことあるワインというより

うちの同居人の自慢です。

ワインセラーを買ったら当然自分で熟成させてみたくなるものです。

このワインはそんな一本です。

日本でドイツワインの人気があったのはもうずいぶん昔のこと。

一時はJSAの試験範囲から外されたりとかつての栄華はウソのようです。

でもあえて声を大きくして言います。

最上のドイツワインは世界で最も長期熟成の可能性を秘めた名品であると。

このワインはモーゼル最高の畑の1つシャルツホフベルク産のカビネットです。

当然若いうちは上品な甘みが魅力的なのですが

年とともに真美の質が変化していきます。

残糖からくる味わいなのか、香りからくるものなのか?

識別できなくなっていきます。

香りは重厚なペトロール香。余韻にも強く影響しますが

上品な酸が突き抜けてゆきます。

いかがでしょう?

熟成リースリングの世界を僕なりに言葉にしてみましたが

みなさんの考える味わいと合致しましたか?

 

 

この記事を書いた人

話飲亭  満昭
話飲亭  満昭

カジュアルイタリアンを経て、某大手インポーター直営ワインショップに8年勤務。現在は東証一部上場スーパーでバイヤーをしてます。職場と離れて自由な発信をしたいため匿名で失礼しております。


No tags for this post.
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の著者

話飲亭  満昭

話飲亭  満昭

カジュアルイタリアンを経て、某大手インポーター直営ワインショップに8年勤務。現在は東証一部上場スーパーでバイヤーをしてます。職場と離れて自由な発信をしたいため匿名で失礼しております。

この著者の最新の記事

関連記事

コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る