九州ワインフェスタ

九州ワインサミット

さる9月13日 日本ソムリエ協会南九州支部と北九州支部の合同開催により九州ワインサミットが行われました。

九州を代表するワイナリーから4名のパネラーが揃い、シャルドネに特化したトークセミナーは非常に学びの多い素晴らしい内容でしたので、報告させていただきたいと思います。 会場は熊本市中心に位置するホテル日航熊本。 近くにある熊本城は別名銀杏城といって加藤清正の居城であったことが有名。 大陸的などーーーーん!

熊本城の画像

とした風格あるお城です。

九州のワイン、ワイナリーの特徴

日本ワインの主要な産地といえば山梨県や長野県、北海道ですよね。

北海道はケルナーやピノノワールなど寒さに強い葡萄品種でのワイン作りが行われ、 長野や山梨では甲州やメルローが有名です。

では、九州といえば・・・? 九州ではシャルドネで高品質の個性あるワインがつくられています。

山梨や長野県のワインの歴史が明治時代までさかのぼるのに対して、九州のワイナリーの歴史は若く、多くが平成になってからの設立です。 しかし、新しいが故に勢いがあり、最新の技術に精通しているところが多く、 各種コンクールでも輝かしい賞を受賞するワイナリーも増えてきました。

特に宮崎県の都農ワインはアジア最大規模のワイン審査会「ジャパン・ワインチャレンジ2015」で金賞などを受賞し、九州を代表するワイナリーとして有名です。

その他のコンクールでも 「日本で飲もう最高のワイン2015」で熊本ワインの菊鹿シャルドネがプラチナメダルを含む複数の賞を。 女性審査員による国際的なワインコンクール「サクラアワード2015」では大分県の安心院葡萄酒工房のシャルドネスパークリングがゴールド賞。 宮崎県の五ヶ瀬ワイナリーがシルバー賞を受賞しています。 2003年から始まる「日本ワインコンクール」では先の都農ワインが何度も受賞し、今年は金賞こそなかったものの、熊本ワイン、五ヶ瀬ワイナリー、安心院葡萄酒工房が受賞。 宮崎県の綾ワイナリーのマスカットベリーAも銅賞でした。

日本のワインというと「甲州」のイメージを持つ方も多いのではないかと思いますが、九州のワイナリーでは日本の固有品種「甲州」をほとんど生産していません。 というのも甲州の一大産地である山梨県甲府市はワイン用の甲州を生産するずっと以前から生食用として甲州を生産していたんです。 「さぁワインを造ろう」と思った時そこに甲州がすでに植わっていた。 山梨では昔、一番出来の良い甲州を生食用に出荷して、残りの傷がついたり未成熟なものをワインにまわし、ほんのり甘いワインをつくってお土産用に販売していました。

日本ワイン

ワインとして高品質・・・とは言えませんが、淡く雑味のある甘い一升瓶甲州を湯飲みでいただく・・・それは歴史ある日本ワイン産地ならではの味のある文化ですよね。

九州は、そういった「甲州をなんとかしないといけない」状況がなかった。 新しく作るので、何を植えて何をつくるか、自由です。 各ワイナリーが地域の風土を研究して、実に様々な葡萄を栽培。 九州の土壌は土の中にカルシウムとマグネシウム量が少なく、赤ワインをつくってもボディが出ないそう。その代わり繊細で華やかな香りは出やすいので、現在はシャルドネで良い結果が出ているそうです。 (筆者は九州の軽やかなマスカットべりーAもおすすめです) 前置きはさておき、 話を九州ワインフェスタへ戻しましょう。

セミナーではワインジャーナリストの石井もと子さんをコーディネーターに九州を代表する名ワイナリーの責任者の方がパネラーとして揃われていました。

九州ワイン

都農ワインのおしゃれな赤尾誠二さん(俳優さんのよう・・・) 熊本ワインからは、ナチュラルで働く男な幸山さん(カッコいい〜) 安心院葡萄酒工房の古屋さんは、しゃきっとしたビジネスマン(計算してますという感じ) そして畑仕事から急いでやってきましたーの、都城ワイナリー、山内さん(キュート?)

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まずは長野県のシャルドネを含む4種をブラインドテイスティング。 色も淡く酸味のシャープな長野産に比べて九州産のシャルドネはどれも豊かな果実味。 香りと風味にそれぞれ作り手のスタイルがよく出ていて、どれを誰が作られたのかはわかりやすかったと思います。

 

九州という場所柄、皆さん畑では レインカットなどの雨対策、高く畝を作ったり、防水兼反射シートを畝に敷く・・・など湿気対対策や雨、台風対策を徹底なさっています。 高温多湿なせいもあるのか天然酵母を使っていらっしゃるところはほとんどありません。 夏は暑いですが、実は冬雪が降るような高冷地も多く、そうした寒暖差を活かした葡萄つくりを行い、地元消費が多いためかお手ごろな価格のものが多いと思います。

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セミナー後のパーティでは都農ワインのスパークリングで乾杯! イチゴの香りのスパークリングは緊張や疲れを癒してくれました。

 

後編に続きます。

この記事を書いた人

伊藤治美
伊藤治美
福岡市のとある会員制レストランに勤務。
ホテルでバーテンダーとして勤務した後ブルゴーニュへ留学。
そこで出会った人達とのご縁をきっかけにして
人とワインを繋げる橋渡しになりたいと日々奮闘中です。

2006年 アリアンスフランセーズブルゴーニュ留学
2006年 JSAソムリエ資格取得
2008年 第一子出産
2010年 第二子出産
2011年 CPAチーズプロフェッショナル資格取得
2012年 JSAシニアソムリエ資格取得
2013年 ベネンシアドールアフィシオナド資格取得
2014年 公式ベネンシアドール資格取得

ソムリエ、チーズプロフェッショナル
ベネンシアドール各試験対策を含む
個人のワインとチーズのサロンNOTESを主宰しています。
NOTES

どうぞよろしくお願いいたします。
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伊藤治美

伊藤治美

福岡市のとある会員制レストランに勤務。
ホテルでバーテンダーとして勤務した後ブルゴーニュへ留学。
そこで出会った人達とのご縁をきっかけにして
人とワインを繋げる橋渡しになりたいと日々奮闘中です。

2006年 アリアンスフランセーズブルゴーニュ留学
2006年 JSAソムリエ資格取得
2008年 第一子出産
2010年 第二子出産
2011年 CPAチーズプロフェッショナル資格取得
2012年 JSAシニアソムリエ資格取得
2013年 ベネンシアドールアフィシオナド資格取得
2014年 公式ベネンシアドール資格取得

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