チャージを巡る戦争

チャージを巡るハプニング

 レストランやバーに行くと、さり気なく気になるのが、チャージ価格。
先日、私が勤めているお店で、チャージを巡ってハプニングが勃発しました。

シャンパーニュ・バー tiQuoiはカウンターとテーブル合わせて14席ほどのこじんまりしたお店。
少人数やカップル、お1人様でいらっしゃるお客様も多いのですが、この日はいつもと様子が違いました。
午後22時を回った頃、外国人の団体客9名様がご来店。なんでもその日、2名が誕生日とのこと。
「シャンパーニュでお祝いやぁ〜!」と立ち寄って下さったのでした。
店内は一転、賑やかな立ち飲みBARのような雰囲気に……(みんな座らない!)。
シャンパーニュのボトルがあっという間に2本空き、お客様の気分も上々です。

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突然の怒号

そこに突然、店内に怒号が……。声を荒げているのは、背の高い、恰幅の良いオーストラリア人男性。
慣れない英語を必死にヒアリングすると、「なぜ入店時にチャージがかかるって言わなかったんだ?!」と言っています(多分)。ただでさえ血色がいいのに、さらに顔を真っ赤にして怒る、怒る。
当店に限らず、日本の飲食店であれば、チャージ制のところも多いと思うのですが、外国人にはチャージという文化が浸透していないせいか違和感を覚えたようです。その男性は、頭から湯気を出しながら、怒って先に帰ってしまいました。

「ああ、私もこんな風に怒ったら良かったのかしら。」数年前のベトナム旅行での出来事が去来しました。

チャージといえば、嫌な思い出が蘇る

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ベトナム中部の街、フエの屋台街でのこと。
かつてフランス領だった影響か、ベトナムはとにかくご飯が美味しい。なかでもベトナム最後の王朝の都が置かれたフエは美食の街。高級食材をふんだんに使い、見た目にも美しい洗練された宮廷料理も有名ですが、屋台街のB級グルメも、もの珍しい魅惑的な食で溢れていました。

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小腹が減って、おばちゃんに手招きされるがままに、ふらりと屋台の椅子に座るやいなや、勝手に料理がコース仕立てになって、出てくる出てくる!次から次へと肉を焼いて、お皿に載せてくるんです。

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「頼んでないのに……。まさかこれは地球の歩き方の経験談にのってた、例のぼったくり屋台?」と心の中で叫ぶも、あとの祭り。なかなか言い出せず、5皿ほど食べた後、ようやく引きつった顔で、「No!!!」
結局、現地価格の3倍以上の料金を払い、這々の体で逃げ出しました……。とはいえ、被害は日本円で500円程度で済んだのが不幸中の幸い。空になった財布を逆さまにして、「一文無しになっちまったぜ」といって舌をぺろっと出すと、「へへへっ」といたずらっ子のような顔で笑うおばちゃんたち。これがまた、憎めない笑顔なんですよね、勉強代としては、安いもん!?と思って、強く言わなかった私は、お人よし日本人の代表です。

件の屋台。

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今回怒って帰ってしまった外国人男性は、tiQuoiを「ボッタクリ・バー」と思ったのかも……。

感覚の違う難しさ

「カバー・チャージがかかります」「当店の予算はこのくらいです」と、はっきり言ってくれればいいのよ、とお客様。
そうですよね。事前にお店の情報を調べてくる方ばかりではないですから。
入店時のアナウンスを含め、お客様に応じた配慮は必要だなァと、あらためて勉強になった出来事だったのでした。

PS

夏がきました。ハッピー・アワーを始めました。7月16日〜8月末まで、平日18:00〜20:00限定です。
チャージ1000円、普段のグラスシャンパーニュ3種に加え、1種1000円のアイテムもお出しします。

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写真は今月おすすめのデュヴァル・ルロワ。デザイン・パリは、「生きることそのものがアート」を表現したというスタイリッシュな絵柄で人気(グラス2000円)。

また、それ以外も、時々チャージ割引デーやってます。
合い言葉は……。その日によって違うので、詳細は、tiQuoiのFacebookページをご覧くださいね。

■Champagne-bar tiQuoi

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この記事を書いた人

青山 葉月
青山 葉月
 雛祭り&マダム・ルロワと同じ3月3日生まれ。鎌倉出身。
麻布十番にあるシャンパン・バー、tiQuoi(チクワ)でソムリエールをしています。
 
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青山 葉月

青山 葉月

 雛祭り&マダム・ルロワと同じ3月3日生まれ。鎌倉出身。
麻布十番にあるシャンパン・バー、tiQuoi(チクワ)でソムリエールをしています。
 

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