チーズとワインの合わせ方〜ビジュアル系ソムリエ編

ブリーとミモレットに合うワイン

さて、上岡女史から頂いた記念すべき第1回のお題目ですが、ブリーとミモレットに合うワインとのことで・・・

皆さまもご存知かと思いますが、白カビ系のブリーは大別して柔和なブリー・ド・モーと重厚で塩味の強いブリー・ド・ムランの2種類あります。
当然、合う・合わせるワインも大きく違ってきます。
せっかくですので王道の組み合わせと、私が考える楽しいアッビナメントを提案させて頂きます。実際に数種類の個性際立つワイン達と検証してみました。

ブリー・ド・モーとワイン

まずブリー・ド・モーですが、よく好相性と言われるのはマコンのようなパステルカラーを感じさせる明るい雰囲気のシャルドネや、軽めのブルゴーニュ・ピノでしょうか。
同じく軽めのメルロ等も良いと思います。

1、シャンパーニュとブリードモーは?

まず試したのは最近注目のシャンパーニュ、『フルーリー』のフルール・ド・リョーロップ。
ノーベル賞のレセプションでも用いられた、美しい酸と豊かな果実感、見事な芳香力のシャンパーニュです。リンゴ酸の美味しさがハッキリと感じられるので、カマンベール×カルヴァドスのような白カビチーズとリンゴ系の相性は間違いないでしょう。

絶妙か?!というと…

しかし、試してみると香りの面では調和しますが、肝心のシャンパーニュの酸が少し主張されすぎるように感じられました。そこそこの組み合わせだと思います。正直、ワイン単体のほうがその見事な酸と旨味が楽しめるような気がしました。

2、イタリアのピノ・グリージョとブリー

2種類目はフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の素晴らしいピノ・グリージョ。
あやうく「軽い・飲みやすい」と言ってしまいそうな透明感。実は飲む環境を整え、時間をかけて楽しむとエネルギーの満ち方に驚くような珍しいタイプのピノ・グリージョです。
でも、やっぱり、あんまりブリーとは合いません(笑)
お国柄が違うのでしょうか?
どこかしっくりしません。
同じ白カビ系でもトゥーマとかなら良さそうですが・・・

3、オーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナーとブリー

3種類目はオーストリア、ヴァッハウのグリューナー・ヴェルトリーナーを。
品種の特徴である白コショウ的なスパイス感や、まったりオイリーな味わいは控えめ。
それよりも青リンゴやシトラスを感じる、若々しくミネラルたっぷりの青葉系グリューナーです。結果的に悪くはないのですが、お互いを引き立てるというよりも無難な印象でした。それぞれの邪魔はしません。

4、イタリアのピノ・ネーロとブリー

赤ワインは変化球でイタリアのピノ・ネーロから。
それもブルゴーニュの銘醸に比肩しうる特別な生産者の物です。本来ならば早くから飲み頃を迎え、ヴォーヌ・ロマネのようにムンムン香ってくれるのですが・・・さすがにヴィンテージが若すぎたようです。まだ香りは閉じていて、さらっとしたタンニンが舌に残ります。
チーズとの相性は良いですが、これならば普通にブルゴーニュ・ピノのほうが好ましいでしょう。ちょっと勿体ない事をしていまいました。

5、ローヌのグルナッシュとブリー

続いてはコート・デュ・ローヌのグルナッシュを。廉価ですが、香りの集中力と熟したタンニンが好ましいオススメ南仏ワインです。おそらくシラー等だとブリー・ド・モーには強すぎますので、グルナッシュは丁度良いバランスでしょう。
やはり少しジャミー&軽くスパイシーな香りが白カビの優しい風味に包み込まれ、綺麗にまとまったアッビナメントになりました。若干タンニンが際立ちますが、それはご愛嬌で。
そして出会いました・・・

6、サンテミリオンのメルロとブリー

想像以上にサンテミリオンのメルロは抜群でした。ワインはシュヴァル・ブランやフィジャックに隣接するシャトー・ラ・トゥール・フィジャックのセカンドです。
3千円台ですがナチュラルな旨味と果実、まさに“重合した柔らかいタンニン”のボルドーお手本メルロ。もちろんワイン単体でも楽しめますが、チーズと合わせると酸とタンニンが見事な穏和。炙る必要はなさそうです(笑)
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少量のブルーベリージャムと一緒にすると、香りが相乗し更に美味しくなること請け合いです。少量だけです。多すぎると、せっかくのワインのフレーバーが阻害されてしまいます。

どうしてもワインやチーズなどのお話は長くなってしまいますね。

残り2種類の続きと、テイスティングしたクオリティ・ワイン達の詳細は次回に合わせてアップします!

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この記事を書いた人

花田敬大
花田敬大
1983年9月9日生まれ
港区高輪出身
JSA認定シニアソムリエ
CPA認定チーズプロフェッショナル
CCA認定シガーマネージャー
英検4級
第1回JET CUP【イタリアワイン・ベストソムリエ・コンクール】セミファイナリスト。
趣味はエレキギター、フットサル、体幹トレーニング。
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この記事の著者

花田敬大

花田敬大

1983年9月9日生まれ
港区高輪出身
JSA認定シニアソムリエ
CPA認定チーズプロフェッショナル
CCA認定シガーマネージャー
英検4級
第1回JET CUP【イタリアワイン・ベストソムリエ・コンクール】セミファイナリスト。
趣味はエレキギター、フットサル、体幹トレーニング。

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