日本ワインと言えば…の辰巳琢郎さん主催の「九州のワインを飲みつくせ!」に参加してきました

ソムリエノートを御覧の皆様、こんにちは!

2泊3日で九州のワイナリーを回りました

日本ワインと言えば、この方!
辰巳琢郎さん主催の「九州のワインを飲みつくせ!」というツアーへ勉強に行ってまいりました。

観光一切なし!ワインだけのツアー

九州には美味しい物や素敵なところが沢山あると思いますが、観光地は一切予定に組み込まれておらず、とにかく2泊3日で東西南北10軒のワイナリーをまわりきることに専念するという(それでも時間が足りない)、ワイン好きにはたまらないけどちょっとストイックでハードなツアーです。

とはいえ、もちろん各ワイナリーへ行けば試飲であれこれ飲み、昼ごはんや夜ごはんの際にも飲み、移動中のバスの中でも飲み(しっかりバスにトイレもついてる!)・・・というわけで、有難いことなんですが駆け足の移動の中で常にお酒が入っている状態だったため、正直あまり細かく突っ込んだ内容のメモはとれていません(>_<) でも、実際に目で見て触れて、それぞれのワイナリーを肌で感じることはできましたので、個人的に思ったこと等を箇条書きでちょこっとずつ書きました。単なる飲んだくれレポートですが、もし何か一つでもご参考になることがあれば幸いです。m(__)m

1、【巨峰ワイン@福岡】

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●巨峰からつくった辛口のワイン、初体験。スッキリ爽やかな中に繊細さとほんのりした甘みがあり、和食に合いそう。

●元が造り酒屋で、試行錯誤した結果日本酒の考え方を活かして・・・とのことで、気のせいか香りもちょっと日本酒っぽいような。

●名前から連想するようなお土産ワイナリーでなく、農業の発展への情熱と試行錯誤に溢れている。

●粒の大きな巨峰からつくった割には随分色が濃いので聞いてみたら、「特別なセニエをしている」とのこと。特別なセニエってなんだろう。

●ブルーベリーワインやキウイワイン、あまおうワインなどもあり楽しい。

●ノンアルコールの甘酒が個人的に大ヒット。「赤ワインで割るとおいしいよ」と参加者のひとりに教えてもらい、近くにあったブルーベリーワイン辛口で甘酒を割ってみる。たしかに美味しい!未経験のカクテル!

●レストラン「ホイリゲ」のごはん、お世辞抜きにとても美味しかった。また食べたい!

2、【熊本ワイン@熊本】

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●菊鹿シャルドネが美味しいというのは東京でも評判だけど、気のせいか現地で飲むと更に美味しかった。
●「さっきまで色紙を持っていたのに、濡れちゃって・・・(>_<)」と言いながら辰巳さんと一緒に写真を撮る、ブドウ栽培のお母さん方が、なんだかとても可愛らしくて一同和む。(到着直前に強い雨が降ってしまった) ●身動きが取れないほどワイナリーは混んでいて、とても沢山の観光客で賑わっていた。また改めてゆっくり見に来たい。 ●代表取締役社長の玉利さんご夫妻が途中からツアーにご同行、以後他のワイナリーを周る間や夜の宴会等も一緒に楽しく過ごす。奥様も笑顔が可愛らしくて、すっごく素敵なご夫婦!!憧れちゃう。 ●タンクから直接取り出してもらった、菊鹿シャルドネせせらぎ美味しい!貴重な五郎丸も美味しい!さすが!!

3、【五ヶ瀬ワイナリー@宮崎】

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●五ヶ瀬は標高が高く冷涼で、九州で唯一のスキー場がある。
●全体的にチャーミングでフルーティーな感じ。葡萄品種ブラックオリンピア(巨峰×巨鯨)初体験。
●メルロ&プティヴェルドの「夕陽」がお食事に合って個人的に好き。

4、【久住ワイナリー@大分】

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●冷却設備ないけど、冬場は雪が降り、窓あけるとマイナス10度になるのだとか。九州で雪が降るって事自体、今回九州に来るまで知らなかった。^^;
●葡萄品種くしふるの夢(行者の水×メルロ)初体験。「久住」「星の降る里」からのネーミング、ロマンチック。

5、【由布院ワイナリー】

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●一時期閉鎖したり経営が変わったりで色々大変だったようなのだけど、閉鎖している間も安心院で働きながら毎日由布院の畑の手入れをして、ブドウを収穫していつか復活するときのために凍結させておいて・・・という、栽培・醸造責任者の東さんの執念と信念に感動。
●そんな事情から2011年と2012年のブレンドになった、サンジョヴェーゼ100%のロゼ「ねむり(巣)」。正直飲んでサンジョヴェーゼとは分からないけど、軽やかで美味しい。2013年は「めざめ」、こちらは比較的しっかりしている。
●閉鎖から復活したらしたで、すぐ雹(だったかな?具体的にメモしそびれました、雹じゃなかったらごめんなさい^^;)にやられて畑が全滅って・・・なんかもう、本当応援してあげたい。
●とても綺麗なワイナリー。由布院の温泉を楽しみがてら、またゆっくり来たいなと思った。

6、【安心院小さなワイン工房@大分】

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●猪肉とか鹿肉とか立派なピオーネとか、色々おつまみを用意してくれて「どんどん食べて!!」って、とにかくお人柄がめっちゃ良かった。
●ワイン造りをしているのは、企業組合「百笑一喜」さん。素敵なネーミング。
●「本当に小さいワイナリーで・・・日本一小さいと思う」とのお言葉に、「いや、もっと小さいとこいっぱいあるよっ」と辰巳さんがぼそっと答え、一同和む。笑
●あましゅわなMBAや、にごりのデラ、テンプラリーニョなど、面白かった。

7、【安心院葡萄酒工房@大分】

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●綺麗!広い!ちょっとしたデートスポットになりそう。
●まだピュピュトルにささっている状態のシャルドネ瓶内二次発酵スパークリングを、ヒョイッと手に取り、目の前でデゴルジュしてくれて、早い話がまだドザージュをしていないそれと、すでに製品化されている通常のドザージュしたものとを、皆で飲み比べさせてもらった。面白かった。
●発売前のテンプラリーニョ&小公子も飲ませてもらった。美味しい。小公子、改めて奥出雲と安心院のは好きだわ。
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●ショップのお姉さんが皆綺麗。売っていたブドウのオリジナルピンバッジが可愛いのでGET。コルクの馬やふくろうも可愛い。

8、【都農ワイナリー@宮崎】

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●小畑さんと赤尾さんの、漫才のようでありながら熱いお人柄が最高。
●立派な蒸留器!
●リサイクルのため、なるべく透明ビンとゾークにしているのだそう。ゾークが思ったより高くない(27円くらい?)のにびっくり。もちろんスクリューならもっと安くできるけど、スカート部の金属が残るから、瓶に何も残らないゾークにしているんだって。なるほど。
●おみやげに打栓前のコルクをくれた。
●赤・黄・紫など色とりどりのミニトマトの詰め合わせが150円で売っていて、こんなのセレブ○トマトで買ったら一体いくらかしらΣ(‘ω’*)と思い、思わず2パック買っちゃった。
●PNもう色づいていた。PNは難しいってよく本に書いてあるけど、都農のあたりでは、PNは比較的育てやすく、逆に晩熟のCSは非常に育ちにくいので、CSをPNに植え替えたそう。何が向いているかって、本当に場所それぞれなんだなあ。
●個人的にSBが、トロピカルでありながら爽やかで気に入った。甲州も植わっている模様。楽しみだな。

9、【綾ワイナリー@宮崎】

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●蕎麦焼酎といえばの雲海酒造。清酒も地ビールも、色々造っていて、試飲が楽しい。
●ワイナリーは「酒泉の杜」という施設の中。レストランや温泉、陶芸やガラス工房などもあり、素敵なテーマパークのよう。
●綾は夜も暑いので酸が落ちてヴィニフェラはダメだから、こちらでは生食用ブドウが主体、とのこと
●リムーザンの樽で10年熟成したブランデー、とっても美味しい!

●蕎麦ビールも美味しかった。分類上は発泡酒になるので、きちんと蕎麦で造っているのに「なんだ発泡酒か」と言われることが悩みなのだそう。
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●会議室での試飲セミナー、女性社員さんたちが勢揃いで壮観。ノリで一緒に整列する辰巳さんが妙に絵になっていた。

●やだ、ワイン樽をテーブルにした地ビール立ち飲みのお店まである!これは行かなきゃ♪ということで見学の最後、ダッシュで生ビールを買いに行き、こっそりバスの車中で飲む。

●辰巳さんパワーにより試飲の流れでいただいた特別な焼酎二種も、バスの中で皆で飲む。長期樫樽貯蔵熟成のも美味しいけど、そば全麹のほうが個人的に更に好みで美味しいと思った。まだ後一軒残っているのに、皆だんだん出来上がってくる。笑

10、【都城ワイナリー】

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●日本最南端のワイナリー。高温多湿でワイン用のブドウ栽培は簡単ではないが、頑張っている。
●ヤマブドウと欧州系品種の交配品種が育ちやすいのだそう。
●「神々の降り立った土地でいにしえの酒を作る」がコンセプトの一つで、「アメノウズメ」「イシコリドメ」等、神様の名前のワインが素敵。
●時間がなくて畑が見られなかった。またそのうち来たい。

【九州全体を通して、畑で先生に教えてもらって勉強になったこと】

Q.仕立て方、本州ではあまり見ないジェノヴァダブルカーテンやその変形が多かったのはなぜか。

A.九州は樹勢が強くなってしまうからだそう。普通ブドウは上に伸びようとするけど、ダブルカーテンだと重さで下へ伸びるから、ストレスがかかって樹勢が抑制されるのだとか。

Q.手軽なグレープガードでなく、費用もかかる大掛かりなマンズレインカット(しかもビニールハウスみたいに大きいところもある)が多かったのはなぜか。

A.九州は雨が多いから葉もやられるし、成熟期に台風が来るため台風で葉が持って行かれてしまって光合成ができなくなる(=糖度が上がらない)故、実だけでなく葉っぱも守りたいから、とのこと。なるほど。

【おまけ】

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●宮崎在住の友人がツアーの到着を(大幅に遅れているにもかかわらず)五ヶ瀬で待って、会いに来てくれた。嬉しい!お子さんが書いてくれたお手紙、大事にしよう。

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●一日目は五ヶ瀬ワイナリーのあと、そのまま五ヶ瀬の木地屋に宿泊。夜の宴会に五ヶ瀬ワイナリーの取締役支配人や五ケ瀬町の町長もご参加!農業に、ワインに、町全体で取り組んでいらっしゃるよう。とてもお人柄の良い方々。。。
●辰巳さんが「まだ一日目だからセーブしてるのか?皆の酒量が少ない!!」と嘆いていたけど、朝からワイナリー巡りで飲みっぱなしで更に夜の宴会で飲み、翌朝も早いから、まあ一般的にこんだけボトル空けばよく飲んだほうかも?辰巳さんの「今様」、夏にピッタリで美味しいね。

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●二日目の亀の井別荘でのお昼ごはん、とっても美味しかった!二日目で皆様エンジン全開、持ち寄りワインがあっという間に足りなくなる。熊本ワインの玉利さんが好意でシャルドネを二本持ってきて下さるも、秒殺でなくなる。笑。そして地ビールも楽しむ。

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●観光一切なし!なんだけど、ちょこっと寄ってくれた高千穂神社。なんか得した気分。

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●一緒の方々にも恵まれて、とにかく楽しく内容の濃い三日間だった。皆様に感謝。(こんな弾丸ツアー的な旅行は、こういうツアーに参加でもしなきゃ私は自分では実行できないかも・・・移動時間が長すぎて、途中で「まいっか」って温泉とかに挫折しちゃいそう^^;)
●総じて九州の皆様、お人柄が素敵すぎました。ぜひ今度はゆっくり観光に来たい!

ではでは、長々と書きましたが、今日も皆様に素敵なことが沢山訪れますように。。。今日は九州のワインで、乾杯♪

この記事を書いた人

神谷 葉子
神谷 葉子
JSA認定ソムリエ。
WSET®International Higher Certificate。
2014年最優秀ベネンシアドール。
白金台ステラート、代官山タブローズ シェフソムリエを経て、現在ブラッスリーオザミ・スカイツリー店勤務。
ボルドーワインの騎士、カルヴァドスの騎士、シャトー・パルメの騎士、サーブルドール(シャンパンサーベル)騎士などを叙任しワイン社交界でも活躍。
いつも飛びきりの笑顔で明るく楽しく、お客様とワインへの優しさをモットーにサービスをしている。アルコールには弱いがお酒全般を愛し、日夜探求に余念がない。
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この記事の著者

神谷 葉子

神谷 葉子

JSA認定ソムリエ。
WSET®International Higher Certificate。
2014年最優秀ベネンシアドール。
白金台ステラート、代官山タブローズ シェフソムリエを経て、現在ブラッスリーオザミ・スカイツリー店勤務。
ボルドーワインの騎士、カルヴァドスの騎士、シャトー・パルメの騎士、サーブルドール(シャンパンサーベル)騎士などを叙任しワイン社交界でも活躍。
いつも飛びきりの笑顔で明るく楽しく、お客様とワインへの優しさをモットーにサービスをしている。アルコールには弱いがお酒全般を愛し、日夜探求に余念がない。

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