VDN(ヴァン・ドゥ・ナチュレ)って?

ヴァン・ドゥ・ナチュレって何?

酒精強化ワインにはシェリーやポートワインなど様々な種類がありますが、ヴァン・ドゥ・ナチュレはご存じでしょうか?
ヴァン・ドゥ・ナチュレはVin Doux Naturel(略してVDN)と記載され、ワインをつくる過程において、発酵途中にブランデーを添加し発酵を止めることで、ブドウの天然(=Natuel)の甘さ(=Doux)を残したワインです。
主にフランス南部のラングドック・ルーション地方(※下の地図を参照)でつくられている甘口のデザートワインになります。

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見た目は?香りは?味は?

試験の参考書には簡単な説明程度しか載っていませんので、実際に見たことや飲んだことのある方は少ないと思います。
今回はルーション地方でつくられた『赤のVDN』をテイスティングしてみました。

色合いは暗褐色。黒みがかった紅茶のような色合いです。
※VDNによってはもう少し赤みがかったものもあります。

VDNの色

香りはラムレーズン(←ある意味そのままですが)に加え、リンゴ、ブラックチェリー、キャラメル、チョコレート、ナッツの香り。
甘口とはいえ甘ったるい感じではなく、後味は意外とスッキリしていて飲みやすいです。赤ワインのような渋みは全くありませんので、ワインが苦手な方でも飲めそうな感じ。

ワインの香りのイメージ

ソムリエ試験の二次試験にも出題されるかも!?

昨年(2013年)のソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパートの呼称資格認定試験(二次試験)におけるワイン以外の飲料の選択問題において、「バニュルス」が選択肢にありました。
※実際に出題されたのはソムリエが「マデイラ」、アドバイザー・エキスパートが「トウニー・ポート」でした。

また、一昨年(2012年)のソムリエ試験では、「ミュスカ・ド・リヴザルト」が選択肢にありました。
※実際に出題されたのは「ホワイトポート」でした。

「バニュルス」や「リヴザルト」は選択肢にありながら、なかなか出題されない酒精強化ワインです。
酒精強化ワインは外観だけで判断するのは難しいと思いますので、今年受験される方はVDNも含めて事前にティスティングをしておいたほうが良いでしょう。

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※上の画像は「リヴザルト」でグルナッシュ主体の『赤のVDN』ですが、「ミュスカ・ド・リヴザルト」はミュスカ主体の『白のVDN』です。

ちなみに、「バニュルス」や「リヴザルト」は日本ではあまり見かけませんが、フランスのレストランではごく当たり前にリストアップされています。
食前酒としてだけではなく、食後にチョコレートと一緒に愉しむのも一般的だそうですよ。

なお「バニュルス」や「リヴザルト」はいずれもルーション地方のAOCで、フランスの最南端付近(スペインとの国境付近)に位置しています。

フランスのワイン産地の地図

60年以上の長期熟成も可能!

酒精強化ワインは発酵途中にブランデーが添加されているため、糖分が高く、またアルコール度数も16.0%〜18.0%と通常のワインと比較するとやや高くなっていますが、その分、酸化や腐敗を防止し、長期熟成に耐えうるつくりになっています。
また、開栓後の味落ちも遅く、何日かに分けても飲むことができます。

誕生年ワイン

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この記事の著者

山崎 雅人

JSA認定ワインエキスパート

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