シャンパーニュと料理のマリアージュ講座

暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続いていますね。
暑いときは、いつにもましてシャンパーニュやスパークリングワインが美味しく感じるもの。今年はついつい消費量が増えてしまった方も多いのではないのでしょうか?

シャンパーニュは万能選手

そのシャンパーニュ、乾杯のときのお酒というイメージが強いかもしれません。
でも、実はシャンパーニュは食中酒として万能選手なのです。
それは、他のスパークリングワインと比べて長期間じっくりと瓶内で熟成することで旨みや複雑味が増し、お魚やお肉といったお料理と合わせても負けない味わいを持つことができるから。
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レストランで頼むシャンパーニュの魅力

また、品質と価格が安定していることも魅力のひとつです。
世界中どこのレストランに行っても、100ドルで間違いなく満足できるワインはシャンパーニュだけ…と、外国の誰かが書いていたのを昔読んだ記憶がありますが、まさにその通り。

レストランではじめてのワインを頼んでイメージと違ったという経験をお持ちの方は多いと思いますが、グランドメゾン(例えばモエ・エ・シャンドン)のスタンダードキュヴェを頼めば、そんなことは絶対にありません。

そんな万能選手のシャンパーニュといえ、やはり品種や造り手(メゾン)による個性の違いがあります。

シャンパーニュとお料理

このシャンパーニュの個性をお料理を合わせて楽しもうという趣旨で、昨年10月より大手ワインスクールのアカデミー・デユ・ヴァン銀座教室で、ワイン講師の小澤謙先生と組み「シャンパーニュとお料理を楽しもう」というクッキングコースを担当しています。
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今回は、8月17日に開催されたコースをご紹介させていただきたいと思います。
私がメニューやワインを考えるときに一番大切にしているのは季節感。暑い時と寒い時では体が欲しがるものも違いますし、美味しいと思うものも違います。また、食材には旬があります。
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シャンパーニュに合わせたお料理

今回は夏ということで、いろいろ考えた結果、下記のメニューになりました。

・ タコとジャガイモの和風ジェノヴェーゼ和え
・ レモンクリームと枝豆のタリアッテレ 天の川仕立て
・ 豚バラ肉のハーブグリル フレッシュトマトのソースで
・ タマネギとコーンのブレッド

メニューと合わせたワインについて、解説していきます。
シャンパーニュ

前菜

タコのジェノベーゼ
まず、前菜はタコとジャガイモの和風ジェノヴェーゼ和え。ジェノヴェーゼはイタリア料理で使われるバジリコ(バジル)と松の実で作られたソースのこと。パスタによく使われています。今回はバジリコを大葉に、松の実を白ゴマに替えて、和風のジェノヴェーゼソースを作りました。それを柔らかく茹でたタコとほくほくの茹でジャガイモと合わせた爽やかな一皿。グリーンが涼しげな印象に仕上がりました。合わせたシャンパーニュはパスカル・ドケのブラン・ド・ブラン プルミエ・クリュ。シャルドネ100%で作られたキリッとした味わいが、ジェノヴェーゼソースの青みとぴったり合います。食事のスタートに相応しい、食欲を刺激する組み合わせでした。

パスタ

タリアテッレ
レモンクリームと枝豆のタリアテッレは、クリームとバターのソースにレモンの酸味を利かせた絶妙な味わい。トッピングはいまが旬の枝豆とパルミジャーノチーズです。黒コショウをたっぷりとかけて、味を引き締めました。シャンパーニュはクリームのコクに合わせてコクのあるタイプをセレクト。クロ・ヴィルジルのミレジム グラン・クリュ 2007。シャルドネが主体ですが、若干のピノ・ノワールが入っており、味わいに深みを出しています。ミレジムなので熟成期間が非常に長く(最低でも36ヶ月以上)、ブリオッシュのよう香ばしい香りと凝縮間のある味わいはクリームソースのコクに負けない強さがありました。お互いを引き立て合う素晴らしい相性です。

メイン

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メインは豚バラ肉のハーブグリル。これは塊の豚バラ肉をスライスし、塩・コショウ・ドライハーブで味付けしたものをグリル板でこんがり焼いて、フレッシュトマトのソースをかけたもの。ソースには隠し味にガーリックが使ってあり、疲労回復・夏バテ効果もあります。豚バラ肉も油が落ちているので、しつこくなくいただくことができます。お肉+トマトということで、シャンパーニュはロゼにしてみました。ワリス・ラルマンディエのロゼ ブリュット。シャルドネが80%、ピノ・ノワールが20%。赤系のベリーの香りとかすかなタンニンは、やはりお肉料理に合いました。マロラクティック発酵をしているのでまろやかさもあり、豚肉のコクと寄り添う味わいでした。

パン

パンはオリジナルのこねないパン。タマネギとコーン、そして全粒粉を加えたパンは夏のアウトドアにぴったりのお味と大好評でした。シャンパーニュでほろ酔い気分になり、打ち解けた和やかな雰囲気の中、試食していきます。シャンパーニュの比較試飲もし、個性の違いも楽しみました。ちなみに料理はデモンストレーション形式なので、お料理に自信が無いという方でもお気軽に参加することができます。

講座の紹介

「シャンパーニュとお料理を楽しもう」は10月期にも開催されます。また、単独講座として「一時間で完成!魔法のこねないパンとワインのマリアージュ」というクラスもスタートします。秋は学びと食欲の季節。この機会に一人でも多くの方にワインと料理のマリアージュの世界を楽しんでいただけけたらと思います。詳細は下記サイトよりご覧くださいませ。皆様のワインライフが充実する一助になれたら嬉しいです。

http://www.adv.gr.jp/cat/curriculum/ginza/201410T/index.html

この記事を書いた人

小山 久美子
小山 久美子
料理研究家
イタリアソムリエ協会認定ソムリエ
JSA認定ワインエキスパート
CPA認定チーズプロフェッショナル
サーブルドール騎士団 サブラー
南麻布の自宅でイタリア料理とワインの教室を主宰する他、アカデミー・デュ・ヴァンの講師としても活躍中。シャンパーニュとイタリアワインの追及で他の地域のワインを飲むゆとりがないのが悩み。日々、料理とワインのマリアージュを研究しています。
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この記事の著者

小山 久美子

小山 久美子

料理研究家
イタリアソムリエ協会認定ソムリエ
JSA認定ワインエキスパート
CPA認定チーズプロフェッショナル
サーブルドール騎士団 サブラー
南麻布の自宅でイタリア料理とワインの教室を主宰する他、アカデミー・デュ・ヴァンの講師としても活躍中。シャンパーニュとイタリアワインの追及で他の地域のワインを飲むゆとりがないのが悩み。日々、料理とワインのマリアージュを研究しています。

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